ちまたで話題のアドラー心理学。大谷翔平との共通点は?
私もこのアドラーの「嫌われる勇気」、そして「幸せになる勇気」を読んで衝撃を受けました。仕事においてもプライベートにおいてもとても参考になる本であり、生きることがとても楽になった衝撃の本です。
大リーグで活躍する二刀流「大谷翔平」選手は、そんなアドラー心理学で見ても素晴らしく育っている選手であり、自分の子供もそんな感じでアドラー心理学を参考に育てたいと感じる今日この頃です。
「アドラー心理学」と「大谷翔平」
どこに共通項があるのか?
①大谷翔平の人間的な魅力
大谷の身近な人たちは、彼をよく知る人であればあるほど、身体能力と同じぐらいに大谷の内面性、つまりは人間性を評価する。人間としての底知れぬ魅力に引き込まれるという。
大谷の両親は小さい頃から、彼の考えを優先し、おおらかに育てた。
父・徹さんは、末っ子である大谷を「叱った記憶がほとんどない」と言う。
父母・・・「翔平が何か悪いことをして怒ったことはないです」
思春期を迎える中学生の頃にも反抗期はなかったとのこと。
アドラー心理学でいう「課題の分離」
アドラー心理学で一番衝撃なのは、この課題の分離。
自分の課題と他者の課題とを分離必要があるという考え方。
たとえ自分の子供であっても同じこと。
例えば子供が勉強をしない、子供が自分から野球の練習をしないのは、「子供の課題」であって「自分(親)」の課題ではない。というのがアドラー心理学の考え方である。そうすることで親からのやらされ感はなく、子供の自立性が育つ。
まさに大谷翔平のお父さんとお母さんは、まさにこの「課題の分離」がしっかりできていたのではないだろうか?
ただし大谷翔平家族は、大谷翔平が育つ空気づくりには務めた。
例えば食事環境。
母「高校に入る前まではガリガリで、食べる量は少なかったんです。だから、とにかく楽しい雰囲気で、家族みんなで食べれば、少しは食べる量が増えるのかなとは思っていました。お父さんが仕事から帰るのを待って、みんなで夕飯をとる。お休みの日には、ホットプレートみたいなもので、家族みんなで楽しくワイワイと食べる。食事に関しては特別なことをしたわけではなかったんですが、自然とそういう空気を作ろうとは思っていました」
こうすることで食事を少しでも多くとれ、食べられる環境を作った大谷家は、何気ないことだけど素晴らしいことだと思う。
そんな大谷家の方針に大谷翔平選手は言います。
「今でもそうですが、親には本当に自分がやりたいように自由にやらせてもらってきました。父親には、やりたければやればいい、やりたくなければ自己責任で、という感じで接してもらいましたし、母親にも『勉強をやりなさい』と言われたことがなかったですし、たくさん支えてもらいながら、自由にやらせてもらってきたと感じています」
まさにアドラー心理学でいう人の「行動面」「心理面」の在り方がうまくいっている。
アドラー心理学の人の行動面と心理面の在り方の目標は、下記の通りでまさに大谷家はすべてがうまくいき、良い子供が育っているといえる。
【行動面】
①自立すること(自己受容)
②社会と調和して暮らせること(他者貢献)
【心理面】
①私には能力があるという意識(自己受容)
②人々は私の仲間であるという意識(他社貢献)
また大谷翔平は子供の頃「野球ノート」を父親とつけていた。
http://itemae.xsrv.jp/baseball/2018/05/20/post-552/
試合での反省や課題を書かせ、父がアドバイスを書き込む。いわゆる、野球を通した「交換日記」だ。父は、言葉を書いて頭で理解しながら行動する習慣を身につけてほしいと思っていた。それもまた、大谷の「考える力」の原点と言えるのかもしれない。
いわゆる自分の課題を子供自身に見つけさせ、それを父親が押し付けるのではなく、サポートをしてあげている。
そんな環境で育った大谷翔平は、一度も野球を嫌いになることがなく現在でも野球を楽しんでいる。
「アドラー心理学」と「大谷翔平」
結びつかなそうなこの2つにも共通点を感じずにはいられない。
野球においても野球以外にも子供との接し方、育て方の参考にしたい。
そして野球は下手でも真っすぐに育ってほしいものです。