名将・野村克也氏の右腕としてヤクルト、阪神、東北楽天でヘッドコーチや2軍監督などを務めた松井優典という方は、若手育成のスペシャリストとして知られている。
過去に育てた選手は、
山田哲人内野手（東京ヤクルト）
銀次内野手（東北楽天）
などの選手をプロ入り直後に指導。
↓以下松井氏コメント。
潜在能力がある選手はいっぱいいるけど、力を出すという能力がなくて『いいものを持っているのにな』と言われながら引退していく選手がいっぱいいます。
山田哲人選手の場合は、自分の感覚の中で『結果を出すための能力』を持っていた。
彼は『俺はこうするんだ』というこだわりは持たないで、自分のやりたいことを一生懸命やる」
山田内野手が優れているのは、持っている力を正しい方向に出すこと。
松井氏は「そういうことだと思います。努力の効率がいい」と説明する。
さて私が松井氏の言葉で共感したのは、コチラの言葉。
「無駄な努力を求めたい」
こちらは若手に対しての松井氏の言葉です。
↓以下松井氏のコメント。
プロ野球の世界に入ってきた選手には大成とか、成功とか、色々な結果があります。
何が成功かと言われると、金儲けをして、名声を得て、球界で長く生活する。
これも1つの成功です。
もう1つは、やっぱりプロ野球という、厳しいと言われる世界から卒業して出ていった時に『さすがだな』と言われるように、『厳しい世界でもまれてるな』と評価されるようになってもらいたい。
そういう人というのは、どんな環境にあっても自信を持てる。こういうものが生まれてきたら『成功』だと思います」
私が自分の子供に少年野球をやらせることの意味の１つにこういうことがあるのではないでしょうか？
少年野球を通じて、
「厳しい練習に耐える忍耐力」
「挨拶などの礼儀」
「仲間と目標を持って努力すること」
「仲間と喜び、悲しむこと（コミュニケーション）」
そんなことを学んでほしくて野球をやってもらっている気がします。
松井氏の言葉を聞いてさらにそんなことを感じました。
これから日本は未曽有の「少子高齢化」社会が到来し、AIが人の仕事を取って変わる時代が来ると言われています。
そんな中でも少年野球で培った人間臭い経験は、決してAIには変わることのできない分野なのだと思います。