ダルビッシュ投手を東北高校で指導したのが若生監督。
この2人の関係がとても興味深い。
↓ダルビッシュ談。
「若生監督が僕に何かを強制することは3年間、一切なかった。他の選手には厳しかったけど、僕は全く違っていたから。中学では練習を強制されてというか、普通の中学生でした。高校に入って“自由にしていい”と言われていたので、練習も出ませんでした。何もやらないし、やらないのも選択肢の一つ。体も痛いし成長途中なのに、あんなにむちゃくちゃ走ったりしたら、絶対、絶対に今ここ(メジャーリーグ)にいない。僕は特殊な環境で育ったから、今こうやってできている」
あんなにすごい投手なのに高校の時にむちゃくちゃに走ったりしなかったというのは驚きですね。
投手としての練習は?という質問にも・・・
本当に何もしてないです。
高校でポール間以上の距離を走ったことがない。
キャッチボールも2週間しないとかもありました。
謙遜としてもすごいですね。。。
さらにこう続けます。
「米国には凄い才能のある高校生がいっぱいいる。日本の高校生の中に入れば全く練習していない部類で、他のスポーツにも取り組んだりしているのに。ああいうのを見ると、日本は本来もっと凄くなる選手が伸びていない可能性もある。僕や田中(ヤンキース)や前田(ドジャース)はメジャーに来られたけど、才能でいえば同世代で一番なのはたぶん僕らじゃない。野球をしていなかったり、野球をしていてもきつい練習でつぶされたり、そういう人がいっぱいいたと思うから」
練習をしすぎて、つぶされた人がたくさんいる。
「勝利至上主義の日本の野球教育の中でつぶされた才能ある投手がたくさんいる」とダルビッシュ投手は言っているように聞こえますね。
一流選手だからこそ提言できる内容ですが、一人の指導者としては心にしみますね。
やはり子供達には、勝利にこだわり過ぎずに野球を楽しんでもらいたいなと改めて思いました。