親の登校約束での実際のトラブル
理由のところに書いた内容がほとんどトラブルのきっかけになります。
「いつも待っている子、先に行ってしまう子」など子供の性格によるものを、親のしつけに重ね合わせ、相手の子を自分の子に有利なように動かそうと噂をしたり指摘したりしてくるママが本当にいるのです。
一番多いのは「朝子供が出会えない、待ち合わせに間に合わない」などの理由で朝からママ同士がライン合戦になることです。
ラインで「今でます」「少し遅くなります」という時間の連絡をしたり、「子供が待ち合わせ場所にいるのですが、誰も来ないです。みんなはもう出ましたか?」などの状況把握を親がしなくてはならないことです。
そしてそのまま、親が朝の連絡合戦に疲れ果てることが多いです。また、この場合は自分の子と相手の子という1対1ではなく、グループで登校約束をしている場合に多いです。
ママ友は本来グループ化してはいけないことがルールですが、登下校約束がひとつの大きなトラブルのきっかけになってしまいます。このグループの中に一人過保護すぎる親がいると、「うちの子が置いて行かれたのは仲間外れにされているからだ」などと言い出し親を巻き込んだ大トラブルになるのです。
親が登校約束をしていた子供のその後
では、最初は一緒に決められた子と登校していた子どもはどうなるか。
大抵は一緒に学校に行かなくなります。私の周りではほぼ100パーセントが一緒に行かなくなりましたから見ていてください。
連絡合戦で疲れ果てたのはママたちは口々に「登校約束なんてしなければよかった」と言います。なぜかというと、子供は親が思うより早く小学校に慣れて、自分で登下校の友達を見つけてくるからです。子供の性格で一人で登下校したい子もいますから、マイペースさせてあげたいと思うでしょう。
一番大変なのはそんな時「親が約束した登下校グループから抜けたい」と思った時です。
以前、幼稚園バスのおしゃべりグループから抜けたくても抜けるのには至難の業だと書きましたが、登下校約束も同じリスクがあり、あとあと抜けるのが大変な場合があります。
過保護すぎるトラブルママがそのグループにいる場合です。
「何があってもうちの子は心配で一緒に登校させたい」と思っているママはどんな手を使っても一緒に登校できるように仕向けてくるでしょう。そして、途中で抜けた子供に対して「あの子は協調性がない」とか「子供が障害があるから約束を守れない」など噂を吹聴したりします。そして、この過保護すぎるママの子にがぎって問題児の場合が多いのです。
だから、最初から親が登下校約束をしてはいけません。
途中で上手く抜けられなくて、1年間もトラブルママの子と登校したかわいそうな子がいます。彼女は本当は別の子と一緒に学校に行きたかったのに、言うことができず、親も我慢して、問題児の男の子と毎朝登校させらていました。皆グループから抜けていき二人になってしまったため、断ることができなくなってしまったのです。
すでに親同士で登校約束をしている場合
では、すでに親同士で登校約束をしている場合はどうしたらいいのでしょうか?
子供の様子を見計らはい、さらりと抜けることをお勧めします。
その時の理由は子どもを理由にしてください。自分の朝のライン合戦が大変でも、子供を理由にして登校約束から抜けましょう。
「自分の子がマイペースで準備が遅いから一人で行かせることにします」とか、「子供が幼いタイプで待ち合わせすると他の子に迷惑をかけてしまうから一人で行かせます」とか言います。グループから引き留められても、とにかくグループから先に抜ける方が正解です。
そして「もし登校途中に偶然子供同士が会ったら一緒に行けたらいいね」と子供主体であることを言いましょう。もしかして、そのグループ中の一人と子供同士で登校約束する場合もあるでしょうし、今後どうなるかは子供が選ぶことなのでわからないからです。
どんな形になっても「すべては子どもが自分で選んで自分で決めた」ということにします。親の自分は見守るだけでどうしようもないというスタンスにするのがよいです。過保護なママが「自分の子が仲間外れだ」とか言ってきても「子供が選んだ子と自由に行っているみたいで、私はよくわからない、毎日一緒に行く子が変わってるかもしれないし。。。」とぼやかすことができます。
実際に5月半ばくらいから自分で登下校の友達を選んできますから、心配することはありません。ひとりで行くのが本当に好きな子もいるので、自分の子供を信じてあげてください。
では、本当に小学校から家が遠い場合、暗い道や国道があって心配な場合は親としてどうすればいいのでしょうか?