子供に先生も同じ人間だと伝える
日本の学校教育でおかしいと思うのが、先生至上主義です。先生が偉いと子供に思わせる教育の仕方です。上手い言葉で言うのなら「礼儀を学ばせる」というもの。
これは一長一短で、一歩間違うと軍隊教育になりかねません。
先生が子供の目線に立たずに上に立つことは、教育上納得がいきません。私は人は年齢ではないと思うのです。仕事をしても小さな子供から学ぶこともたくさんあるし、歳をとることが偉いことだとは思いません。人はどんな時も平等だと思うのです。
小学生がよく言うセリフです。
「だって先生がそう言ったから」
「みんなと一緒じゃないと先生に怒られる」
先生が言うことは絶対だという恐怖観念です。
私が小学生の時、みんなランドセルで登校しているのに自分だけ荷物が少ないからと親にレッスンバックだけを持たされて登校したときの不安と言ったらありません。
息子が大雨の日にプールの用意を学校に持って行こうとした時も、「絶対雨だからプールないから置いていきなさい」という私の意見を泣きながら遮ってプールバックを持っていったこともありました。
自分で判断する力は学校では教えてくれません
だから、「先生も人間なんだ」ということを親が子供に教えなくてはいけません。
先生も間違ったことをするし、それが当たり前だと。そこを指摘せず、助けていくのが生徒として当然のことだと。先生から教わるための学校ではなく、先生と友達と一緒に人間関係を自分で築いていくのが学校生活なんだと。
大切なのは、先生は目上の人間で、大人として生徒を導く責任があるから、頼りにしていい、でも先生はいろいろなことに気を使わなくちゃいけない立場がある。自分にとって理不尽なことがあっても、すぐに怒りをぶつけてはいけないよ。よくよくみるとそれは誰かにとっては正しいことなのかもしれないよと。
子供は親が思っているよりいろいろ分かっていますので、親がたくさん意見していいと思います。
「最終的には先生と何かあったらママがうまく話すから大丈夫よ」という最終の安心材料を子供に与えてあげましょう。子供は分かっているけど、経験不足からうまく話すことができないだけなのです。少しずつ、子供に意見を言うことの大切さと、間違えてもいいんだという自己肯定感を身につけるための訓練をしていきます。学校がすべてではないことも親が教えてあげましょう。学校がすべてでないことは「別の世界をつくる」という親の宿命があることです。これは別の機会に記事をアップしていきます。
先生が一線を超えたら親がでる
先生が完璧じゃないこと、そんな当たり前を子供はわかっていません。
それは、先生自身が子供に見栄をはり、上に立とうとする先生が多いからです。自分の中身の薄さをごまかそうとして虚栄心をはる先生が多いからです。
本来、先生と生徒は並列の関係であるべきなのに、どうにも先生が上に立とうとします。
そして、上に立つために、生徒に恐怖心を与えたり、罰則のような精神的ストレスをわざと与えたりするのです。
子どもはそんな先生の思惑に気づきません。先生を信じて従うのが子どもです。
だから、先生が一線を超えた場合、親が子どもを、守らないといけません。
酷い場合は小学校に直談判する必要があります。
一線を越えるとはどのようなことか。それは会社のコンプライアンスを基準にしてよいと思います。パワハラ、セクハラ的なものです。
先生で多いのが、汚い言葉で生徒を罵る、男女や個性の違いなど、努力しても変えられないことを強要する、みんなの前で各個人を攻撃し晒すなどです。
一線を越えたかどうかは子どもは判断できませんので、親が判断して、行動する必要があります。
私も下の娘の1年生の担任がパワハラ気味でした。この担任はえこひいきがひどく、娘自体は被害にあっていませんでしたが、嫌われた子どもは大変な目にあっていました。
そして、納得の行かない親たちがこっそり先生の授業を見に行き、暴言やパワハラを実際に目撃して、小学校に直談判したのです。その先生は3月をもって退職することになりました。
子どもの話を100%鵜呑みにするのはいけませんが、事実を確認し、行動するのは親の務めです。
まとめ
・子供と先生の相性は親次第、親の考え方次第でどうにでもなる
・まずは先生のことを知ることが必要
・先生を信じて、でも期待し過ぎない!
・自分で判断する力を子供に教えていく
・先生がパワハラ気味だったら親が子供を守る
先生と親、先生と子供の関係は子どもがひとり立ちするまで続きます。どんなに納得ができなくても、それを人生の課題とするか、運が悪いと諦めるかは自分次第。子供と一緒に自分も成長するために、ひとつの大きな課題ととらえて、超えていく勇気をもちましょう。
私も新学期になって、今週末に新しい先生と個別面談があります。
まずは聞く姿勢、信じる姿勢を忘れないように気を付けていきます。
みなさんも一緒に頑張りましょうね!!