新学期で先生が変わることは人間関係の研修のひとつ
先生には様々なタイプがいます。
長男の1-2年生の先生のようにいちいち細かい日常を毎日電話してくる先生や、長男の3年生の先生のように電話は絶対せず、連絡帳でコミュニケーションを取ろうとするタイプ。
長女の1年生の時は規律を重視し、はみ出たものを成敗する厳しい先生にあたりました。隣のクラスは先生になりたての優しいお姉さんでした。
そう、学校は人生勉強です。
様々な先生に子供が出会うことで、子供自身が勉強し、大人の真実を見て、社会に出るために自分の立場と空気を読むという術を取得します。
新学期、長男は4年生で運よく評判のよい若いお姉さん先生が担任になり、長女は2年生で悪評高いいじわるな男性が担任になりました。そこで旦那さんが言った会話が印象的です。
長男「運がいいから○○先生最高ー!!○○(妹)はかわいそうー」
旦那さん「長い目でみたらおまえ方が運が悪いかもよ。○○(下の娘)はいい経験になる」
これからもっとたくさんの変な人と付き合うことになります。社会に出たらなおさらです。いろいろな先生を経験することで子供にとっても私にとってもいい経験となることでしょう。悪評高い先生にあたっても、運が悪いのではなく、それを攻略することが親としての人生の試練のひとつです。子供と協力して1年かけてゲームクリアをしていきます。
先生を信じて期待しない
先生も人間です。だからいろいろなタイプでいろいろな関わりを持ちます。最初はおかしいかもと思っても、周りから何を言われようと、まずは受け入れてみましょう。
毎日電話が来ても、いつも帰りの会が説教の時間で自分の子供のクラスだけが遅く帰ってこようと、まずは先生を信じます。先生は何か思惑があってそうしているのだから、まずはそれを理解するように努めるのです。
ママ友からいろいろな情報を得るかもしれません。でもまずは、先生を信じてみます。大体、他の子が先生とどうあろうと関係ないはずです。まずは自分の子が先生と相性が良くするためにどうすればいいのか、それを見極めるには先生を知って、先生を信じて、それに従ってみることが必要です。
間違えてはいけないのが、先生に過度に期待することです。
先生に期待してはいけません。先生は職業であって、金八先生のような人生の先生ではありません。自分の家庭があってお給料をもらって働いている1個人です。また、聖人君主ではありません。自分と変わらない俗世界の人間です。
子供の問題はほとんどが親に原因があります。学校ではないし先生ではありません。子供に問題があったなら、親の自分に責任があるのです。学校や先生に問題を転嫁するほど親として恥ずかしいことはありません。
先生が違っていたら遠慮なく意見する
一度、先生に私から注意をしたことがあります。先生がうちの子に踏み込みすぎと感じたときです。先生特有の軍隊風な思い通りに子供を動かしたいという欲求が感じとれたので言いました。
「先生、私はそこまで先生に求めていません。うちの子は一緒に遊んでくれてスポーツしてくれる先生が好きなんです。先生もいろんな問題を一気に抱え込まないで、自分のいいところを忘れないでください。私からすると先生は活発なお兄さんなんです。子供もそう言っています」
先生はまだ若いので、私のオブラートにくるんだ注意を直接理解してくれたのかどうかはわかりません。一言で言うと「子供の性格や個性を否定するな、教育論を押し付けるな、自分の仕事をしっかりしろ」と言ったのですが、その日から先生が我が子に踏み込みすぎることはなくなったように思います。責任感が強いことはとても良いことですが、先生自身がそれに押しつぶされてしまっては笑顔でいられないと思います。それはそのまま教室の雰囲気になると思うからです。
違うと思ったら、きちんと言葉に出して伝えることです。陰で言うより、もんもんと我慢するよりどれだけいいかと思います。
ここからは先生と親ではなく、先生と子供の関係を掘り下げてみます。
ちまたでよくある「子どもに先生のことを絶対に悪く言ってはいけない」とあります。先生を批判するのはよくないですが、先生は特別ではないということを子どもに教えてあげましょう。