先生のタイプを知る
いろいろな先生がいます。人間なので当たり前です。性別や年齢、これまでの経験なども全く違います。先生になったばかりでやる気のある先生や今後問題をおこさないことだけをただ願う窓際社員のような先生もいます。
そして子供は担任を選べません。
では、どんな先生になっても、自分の子供がたのしく教室で1年間過ごすためにはどうしたらいいのか考えてみました。
まずは、親が先生を知ることです。
戦う時は相手を知らずして戦えません。とにかく先生のタイプを知ることが優先です。子供の性格は親の自分がよくわかっていますから、問題が起きた時、先生のタイプと子供のタイプを自分で分析して子供により良いアドバイスをすることが可能になります。
まず最初の懇談会で先生自身の自己紹介がありますので、ここで先生を知りましょう。先生の好きな食べ物や名前の由来など、どうでもいい情報だと思うかもしれませんが、ファーストインプレッションは実はその人の全てな場合が多いので、ここでの印象はあとあと役に立ちます。いろいろなうわさがこの後出てきても、本来、ここで感じた印象が本当の先生の姿です。
懇談会の後、個人面談や授業参観がありますので、ここで先生を知りましょう。
授業参観で先生のプレゼン能力を見る
まずは先生がほかの職業をしたことがあるかどうか。前職が一般企業に勤めていたなどの場合と最初から先生だったのでは大きな違いがあるからです。話し方が端的でわかりやすくプレゼン能力が高い先生は先生以外を経験していることが多いです。
仕事を効率的にポイントを絞ることができるため、授業の内容が面白い場合が多いです。これは授業参観を見てすぐにわかります。授業が面白いというのは先生として最大の魅力です。小学校の内容でも面白い授業は親が見入ってしまいます。面白い授業ができる人は頭の回転が速く、相手の気持ちになって物事を考えられる先生です。
仕事と同じで、性格的に問題があっても、授業がうまい先生は私的には合格です。子供にとって大切なのは小学校で勉強がおもしろいと思ってもらう事。だから授業がうまいというのは何事にも代えがたいプラス要因です。
また、授業がうまい先生は人生経験が多い場合が多く、酸いも甘いも知っていて生徒に接してくれる場合が多いので、授業参観が面白い場合はいい先生にあたったと思うべきでしょう。
先生が教師という仕事で一番大切にしていることを知る
そして、先生が何を一番大切にしているか。それは勉強なのか運動なのか、学校の規律なのか自分の周囲からの評価なのか。これは個人面談などで直接先生と話してみないとわかりません。でも、ここが先生を突き動かしている元になる部分です。
先生が人間として嫌いに思う部分を知る
先生が嫌いに思う部分は何か。これはとても個人的な部分です。大切なものと違い、先生がいままで生きてきて経験したトラウマや成功体験が元になる部分です。先生も人間ですので、好き嫌いがあります。それは俗にいうエコヒイキというものかもしれません。
そして、私たち親が先生と1年付き合う上で必要となる情報です。たとえば、セレブのお金持ちが苦手だったり、専業主婦を苦手とする、逆に働くママに反感を持っているなど。運動部が好きで文化部に偏見を持っていたり、その逆も。実際にこういう生理的な部分が最終的に先生との相性につながりやすいと思っています。
どうやって先生を知るのか
やりかたは、個人面談などで、少し踏み込んで質問してみます。キーワードをちりばめて先生の反応を見てください。
たとえば「子供は健康が一番ですよね、先生はお子さんに食事の工夫などをしているのでしょうか?」とか、「うちの子は塾に行っていないのですが、他の子がみんな通っていて不安です。先生は勉強面が一番重要だとお考えでしょうか?」、または「私がフルタイムで働いていて子供がさみしい時間があるのではないかと不安です。先生は働く親についてどうお考えですか?」など、いろいろと先生の意見を聞き出すような質問をしてみます。
先生の話をよく聞いて相づちを打てば、そのうち何が大切で先生が何を重要に思っているのかわかります。先生が興味のないことはすぐ会話が途切れますので、そしたら話題を変えて先生が興味のあるものは何なのか、本音を話せるように相手が話しやすくなるような雰囲気を作ってください。
もし、先生と考え方が違うなぁと思ってもうなずいてその場は持ち帰ります。そして、この先生にはどんな対応がベストか考えていくのです。