子供の通う小学校 学区の問題
現実的に、駅近のほうが学力レベルが高い傾向にあり、駅から離れるほどレベルは下がります。
これは、駅近物件の方が基本的に値段の高い物件が多いため、所得の多い人が多く住んでいるからです。日本では親の年収=子供のレベルが通常です。所得の多い方が親の子供にかける教育費もあがるため、人気の学区があるくらいなのです。これは「所得 学区 人気」で調べるとよく出てきますのでご自分で調べてください。
実は、うちの近所も、通りを挟むと別の学区になってしまいます。小学校の違いで、同じ広さの家でも1000万近くの金額の差があります。
子どもの安全性の問題
働くママであるならば、カギを子供に持たせることで1度は悩んでいるのではないでしょうか。一軒家ですと、セコムなどのホームセキュリティに入るのが一般的です。子どもが安全でいられるようにするために、駅から家までの道筋なども重要になります。
マンションであれば、24時間コンシェルジュがいる、監視カメラが付いている、3重ロックキーなど様々な設備があるでしょう。これは管理費に含まれているので、一軒家のセキュリティと同じくらいのコストになるかと思います。
また、小学校への近さもチェックした方がいいです。近い方が安全です。そして、防災の意味からも小学校の近くは土地がしっかりしているため、災害リスクが少ない場所が多いです。
どちらが総合的に安全かというと、マンションのほうが安心かと思います。駅近い物件が多いので暗い道を通らなくてよい場合が多いですし、一軒家に比べて路地や死角が少ないことも安全の理由の一つです。
実はうちは息子が小学1年生の時、カギを忘れてしまい、家に入れなかったのですが、マンションのロビーで待っていました。24時間のコンシェルジュがいるため、何かあれば、子どもが相談できる環境です。この時も、私の携帯にその旨コンシェルジュが電話で教えてくれました。その時1回しかお世話になっていないのですが、人がいるという安心感はあります。
ここまでマンションがいいという感じになっていますが、大きな落とし穴があります。それは私が一軒家に引っ越しをしようと思った大きな理由の一つ、マンションは住み続けるほどコストがかかるということです。

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管理費・修繕費・駐車場・駐輪場の問題
マンションは一軒家と違い、毎月管理費、修繕費、駐車場、駐輪場のお金がかかります。
これが、本当に多額で、住めば住むほどお金がかかります。
ローンとは別にです。
だから、コスト的には絶対に一軒家がいいです。
そして、管理・修繕については自分で勝手に決められません。マンションという大きな話し合いの場で決まるため、納得のいかない使い方になる場合もあります。また、これらはマンションが古くなればなるほど、金額が上がっていきます。
一軒家であれば、こんなにも大きな金額を払うことはないと思います。吟味して自分の気になるところをお金をかけて修繕できます。
我が家が10年を区切りに引っ越そうと思ったのは、10年で払った管理費と修繕費、修繕一時金を合わせると600万をこえたからです。このまま死ぬまでマンションに住み続けると仮定して、金額をシュミレーションしたところ、とんでもない金額になってしまいました。はっきり言って、一軒家をもう1件買えるくらいの金額になってしまいます。
そのくらいの利便性を管理費と修繕費で購入しているのだと感じました。
マンションは暮らすのに本当に便利です。
①ディスポーザーのため、生ごみが出ない(定期的に業者が掃除してくれる)
⓶ごみはいつでも捨てられる。
③隣の家と離れており、窓からの眺めが良い。(これはマンションの前の小道や植木もマンションの管理費で整備しているから)
④マンション内の設備が充実している。(うちのマンションはクリーニングや宅急便サービス付きの24時間コンシェルジュ、体育館、カラオケルーム、ゴルフレンジ、シアタールーム、焼き立てパンやコーヒーが飲めるショップやベビールーム、マンション所有の公園、保育園、病院、薬屋さん、勉強部屋やマッサージルーム、会議室、宿泊ルーム2つ、屋上デッキ、ポスト管理、宅配ボックス、無料バスの運行などがあります)
⑤いつでも掃除されており、綺麗で快適。
⑥気密性が高いため、冬温かく、夏は涼しい。
これらは管理費という有料の便利さなのです。
家の広さの問題
利便性と話は別として、家の広さで言えば、一軒家がいいと思います。
マンションと比べ、2階や3階があるのですから、広いでしょう。
ただし、私が家探しをした上で言えることは利便性と家の広さは反比例するということです。なので、利便性を求めて駅近物件を探すと、どうしても3階建てになってしまう。実際、長男のクラスの9割がマンションに住んでいます。一軒家に住んでいる人を聞いたことがありません。
3階建てのおうちを観に行ったことがあるのですが、うちと同じ間取りを縦にしただけなのです。だから、基本、広くありません。そして、2階建ての一軒家を探すと、学区が変わってしまうのです。これは住んでいるエリアによって違うのでしょうか?駅が近くて、広い一軒家って都心から離れるか、もしくはかなりお金があるか?ではないかと思っています。
結論!
①転勤族ならマンションがおすすめ
⓶立地=資産価値の高い家を選ぶ
③学区、安全性、駅距離を調査すべし
④マンションを買うなら将来的に管理費などが総合的にいくらかかるのか計算すべし
私たち夫婦がどうして、マンションから引っ越さなかったのか、それは、子供の小学校の学区がとても良かったからが一番の理由です。そして、駅近で安全なマンションは夫婦が共働きする上で安心だったから。管理費などが多くかかることは負担ですが、今、一軒家に引っ越しても、知らない土地で今より何かが良くなるという保証はなく、リスクが高かったからです。それは現状、マンションに対する大きな不満がないからだと言えます。
夫婦でいろいろとメリットデメリットを考えると、確かにマンションはコストが高いですが、いろいろと見えない部分で助かってる部分もあります。それは安心料もそうですが、インターネットやWi-Fiが無料とか、防災の貯蓄品とか対策とか、そういう部分も含めて。
朝、マンションを出る時にコンシェルジュに「行ってらっしゃい」と言われたり、夜飲んで12時に帰ってきても、1階のロビーが温かいというラグジュアリー感もそれに含まれます。
住んでる人が同じくらいの所得というのも安心できるし、基本は落し物は戻ってくるという感覚がうれしいです。
マンションか一軒家か、それは、各家族の価値観によるものなのだと、結論付けます。ただし、住んでるところはその人の品格を映す鏡になるので、妥協せずお金をかけるべきだと、私は思います。短い人生、いいエリアでいい家に住みたいと思います。