マンションと一軒家　どちらを購入するか

中古になった時のマンションと一軒家の資産価値

転勤族かそうでないかに大きく関係するのは、中古になった時の資産価値がマンションと一軒家では大きく違うからです。

一軒家は一度住んでしまい、中古になってしまうと、よほどの立地でない限り、買った時より値段は格段に下がります。家の値段はほぼゼロになるため、資産価値としては土地の値段だけで売ることになってしまうことを覚悟した方がいいです。うちの実家も２２年経ち、価格査定したところ、家本体価格はゼロ円で土地代だけになってしまいました。

逆に考えると立地の良い一軒家は土地自体の価値が高いため、資産価値が高いと言えます。

また、マンションと一軒家、税法上の耐用年数をみると、一軒家（木造住宅）は22年、マンション（鉄筋コンクリート造等）は47年とされています。

マンションについていえば、資産価値が下がらないマンションを選べば、数年後に転勤になっても一軒家ほど大きな損をすることはないです。しかしこれはあくまでも立地の良いマンションを選ぶことが前提です。

リノベーションしてから売ることも考えられますが、マンションの方が土台がしっかりしているため、ブランド力のあるマンションならば特に安心感があり、売りやすくなります。鉄筋コンクリートの土台をもとにリノベできるからです。木造の建売住宅ならば、リノベーションするより、新築を購入する方が安くなる場合が多いため、中古の状態で買った値段より高く売れるというのは、よほどのことがない限り、ないと思います。

マンションは一軒家に比べて立地が良いことが多いです。資産価値＝立地と言っても過言ではないと、私は思います。

実際、うちのマンションは買ってから１２年目になりますが、買った時より値段が上がっています。それもあって一軒家を探したのもありますが、結局一軒家では探すことができませんでした。

マンションと一軒家のつくりの違い

これは自分の経験に基づくものですが、一軒家は古くなるスピードがとても速いです。

一軒家ですと耐用年数が２２年とありますが、２０年経った実家は本当に冬は寒くて、夏は暑いです。外壁は壁を塗り替えて新品同様になっても、とにかく木造住宅だからか、内側の壁や床から古さがにじみ出てしまっています。

実家ではなく、お友達の家を見ても同じです。マンションで１０年経ったうちと同年数の古さの一軒家、一軒家のほうが断然古く感じます。

これは、建売住宅だからか？木造住宅だからか？と思いました。確かに友達でヘーベルハウスで鉄筋の注文住宅を建てた友達がいますが、こちらは１０年経っても、とても素敵な内装やつくりで古さを感じませんでした。でも、一軒家は家自体の他に土地の値段もありますから、注文住宅＋土地にするには、かなりの値段になると思われます。家自体も通常の建売住宅の２倍の値段だったそう。

また、どうしてこんなにも一軒家が古くなりやすいのか、それは、不動産屋＋ディベロッパーに問題があるのだと実は思っています。一軒家は１家族に満足してもらえるように外見をよく作っていて、耐年数を見てもそこまで頑丈に作る必要がない。というのも、売ってしまうまでが勝負で、上手く言えば「住んでるから古くなるのは当たり前」と言いわけできる。マンションだと大人数が相手で、さらに将来的に管理をしないとなりません。また、マンションブランドとして評価されてしまいます。マンションの今後の価値、企業としての価値を下げないためにも、マンションに対する作り方が違うのではないかと。これは持論です。