グループを作らない 入らない
ママ友というのは、大体がグループです。情報交換の場なので、だいたいがそうなります。
また、なぜかグループでは会えるけど、2人きりになると何を話していいかわからない、子どもがいないと2人で話すことが見つからない、などがよくあります。
自分で気付かないふりをしていますが、2人きりになれない理由は相性がよくないからです。グループのひとりでも、そんな人がいたなら、そのグループで一緒にいることは逆にストレスになっていきます。
グループの中にはかならず、誰かと誰かが相性がよくない場合が多く、その誰か1人がボスママだった場合は相手をグループから排除しようとして悪口が始まります。自分は関係なくてもそれに巻き込まれる可能性が高く、嫌な思いをするのは避けられません。
そう言ってしまうと、グループ自体が作れなくなりそうですが、無理に作らなくてもいいのです。4、5人の少人数の深入りしすぎたグループは何かしら問題が起きやすく、面倒なことになりがちです。
大切なのは、グループになる前に、この人と2人になれるかなと一度考えてみることです。2人になれそうなら、グループではなく、個人的に仲良くすれば良いし、それが自然とグループになるなら構いません。グループありきの人付き合いが絶対にダメなのです。仲良しグループに見える周りの人達も、本当のところ仲良くないことが多いから、安心してください。
相手の子育てに口を出さない 意見を言わない
人は仲良くなると、相手に介入したくなります。だけれども、ママ友の間では絶対にしてはならないことがあります。これは絶対です。
それは、相手の子育ての仕方には絶対に口を出さない、意見を言わない、ということです。
なにがあろうと、意見を求められようと、口を挟んではいけません。
ママ友が自分の子どもを怒鳴ってようとも、逆に全く怒らない主義だとしても、過干渉でも、放任でも、絶対に口を挟まないで下さい。
特に初めての子は、絶対です。ママ達は自分でも疑心暗鬼になりながら、誰もが一生懸命子育てをします。子どもは必ずといっていいほど、思い通りにならず、自分の育児は間違っているのかもしれないと不安になりながら、正しい道を信じて前に進んでいます。
子育てに間違いはありません。その親子、家族の形があり、自分と違って当たり前なのです。
もし、ママ友の子育てにあまりにも納得がいかない、おかしいと思うなら、自然と距離を置きましょう。児童虐待なら、専門機関に連絡してください。ただし、本人にアドバイスしたり、影で誰かにそのことを言ってはいけません。
よくあるのが、子どもが歩きだすくらいになると必ず起こる、あの子が押した、叩いた、オモチャを取ったなどのイザコザです。子どもの成長過程のひとつなのですが、自分の子どもが被害を受けると、やった子の親に子育て論を言ったり、影口をたたくママが必ずいます。
そんな時はあまり目くじら立てず、自分と子どもで解決しましょう。周りは関係ありません。口を出す必要がありません。やられたら、少し距離を置いて、安全な場所に避難します。やってしまったら、謝って相手を見極めて下さい。子育て論を言われたら、距離を置いて、付き合うのをやめていきます。
一番危険なのが、それを言いふらし、うわさを回すタイプのママ友、自分が一番正しいと信じ、相手を是正しようとグループで攻撃するママ友です。女の子のママに多い傾向にありますが、このタイプは一番問題で、自分も彼女と同じグループと思われるとあとあと大変なので、付き合わない方がいいです。
自分が大切なものを軸として持ち、見失わない
ママ友はできると、とても楽しいです。子育てのストレスも共有し、分かち合うことができます。
子供を産むと1日の大半は子どもと自分の時間になっていきます。これまで社会に出ていた人ならばなおさら、子育てが思い通りにならない自分に苛立つでしょう。家の中で子供と二人でいるより、ママ友といる方が自分の気が楽だということもあります。そして、その結果、ママ友は旦那さんより一日の中で多くの時間を過ごすことになります。
そこで、ありがちなのがママ友との時間が1日の中で一番重要になってしまうこと。
慣れない育児の中で、ママ友と過ごす時間が増えていき、いつのまにかママ友との予定を子供より優先するようになってしまうことです。これは自分がママ友に付き合いが悪いと思われたくないことも原因のひとつです。
自分が楽をしたいから、家にずっと子供と二人でいることができないから、ママ友と一緒に居たほうが楽だな、そんな感じです。
実は私も一人目の育児の時に、こんな感じになりました。ママ友といれば、子どもも遊び相手がいるので自分が楽にいられるのです。専業主婦で一日中家にいるため、外に出てだれかと会話をしていないと、自分がおかしくなってしまうのではとも思いました。
結局、ママ友との時間が多くなり、午前中の公園からランチ、そして夕飯まで一緒にいることが多くなりました。夕飯においては、旦那さんが会社が遅くて帰ってこないママが多くいたため、それに付き合って、ひとつの家でみんなで集まって食べたりしました。
とても楽しかったのですが、いま思えば、自分を見失っていたとしか言えません。旦那さんの夕飯を考えるのではなく、日々、パーティメニューを考えていたのですから。
ママ友のグループで問題が起きた時、一番助けてくれたのは旦那さんでした。仲良くしていたママたちは保身に走り、急に態度が変わりました。その時に初めて気づきました。当たり前ですが、私が大切にするべきものは旦那さんで、子どもで、家族なのだと。私はその日から、ママ友を作るのをやめました。グループに属するのをやめました。
まず、自分が子育てにおいて一番大切にしたいものは何か明確に意識するべきです。
そのことで、いろいろな周りの人から何か言われようと気にしなければいいのです。自分は自分なのだから。干渉しすぎない、干渉され過ぎないことが大切です。