ママの仕事
◇当番
ママの仕事はこれがほとんどです。毎週末の野球の付き添いです。内容は何かというと、基本的には部員がけがをしたときの手当とお茶の入れ替え、アイシングの用意や審判へのお茶出しです。小学校で練習の時、川で練習の時、自分の小学校で試合の時、相手の小学校で試合の時、川で試合の時、市大会や東京の大きな試合の時で当番の仕事が違いますので、その都度対応していきます。
また、大きな試合の時はチームの帽子をかぶってベンチに入り、試合の記録員なども対応します。相手チームのお見送りや駐車場の管理、遠征の時の電車に乗る時の部員の補佐や自転車で試合に行く時の子供たちの道案内や事故に合わないようにするのも当番のひとつです。
小学校を使う時はトイレの掃除や書類の提出などもあります。
当番はやってみないとわからないのですが、雑務と呼べるものはすべて当番の仕事です。最初は慣れなくてとても大変でしたし、今でも抜けがある時が多くよく怒られています。
◇高学年になると自動的に役員になる
小学5年生の冬からママたちは全員役員になります。監督やコーチなどのパパとのやり取りをしたり、毎週末の当番を決めるスケジュール調整などの仕事が増えます。新入部員への対応や部員が増えるように体験会を行う、六年生を送る会の企画なども役員の仕事です。
また、いろいろと問題が起きた時に対応するのも役員の仕事です。学年を超えてひとつの部なので人間関係の調整などもあり、じつはこれが一番大変かもしれません。
小学校のお祭りの野球部出店の運営も役員の仕事です。これは1年間通して準備するため時間も手間もかかります。
◇月一で小学校の外トイレの掃除
ふたり一組で校庭の横のトイレ掃除をしなくてはなりません。サッカー部と一緒に行います。
◇部室の管理
野球部とサッカー部は部室の管理があります。なくなる備品や差し入れの補充などをします。
家での仕事
ここからは各家で違うとは思いますが、大体野球部に入ると増える家事の話です。野球を始めると必ずしなければないのは仕事としての当番などの役割だけではありません。家で待っている家事もたくさんあるのです。
◇お弁当作り
野球の試合は朝早くから始まります。5時台に集合の場合は4時台に起きてお弁当を作る必要があります。しかも息子のお弁当だけではなくパパ分も必要なため、結構なボリュームの弁当をつくらなくてはなりません。また、自分が当番の時は家族分の弁当をつくる必要があります。
◇補食作り
補食とはお弁当とは別に食べる栄養補給用の食材のことです。おにぎりでもいいのですが、最近ではお弁当と補食をダブルで作るのは大変で、補食はカロリーメイトやパウチ入りエネルギードリンクなどを用意しています。
◇毎週のスケジュール管理
毎週のスケジュール(練習なのか試合なのか、何時に集合で何が必要かなど)はその週の水曜日に役員のママからメール連絡が来ます。また、当番についてもその週の水曜日に連絡が来るため、他の予定を入れることはできません。
この毎週のスケジュール管理がかなり大変で、父と母ダブルで確認しないと抜けが出てしまいます。それに合わせて仕事の飲み会などをセーブしないといけませんのし、お弁当の用意をしなくてはいけません。また兄妹がいる場合はその兄妹の予定も変わってきます。
私が会社をパート勤務に変更したのも、この野球のスケジュール管理が一因です。フルで働きながらの管理と家事が無理だと感じたことがホンネです。会社にフルで出勤しながら、土日も野球をするのは本当に心身ともに疲れてしまいます。抜けが多くなりパンクしてしまいます。
◇野球部の洗い物(洗濯)
野球の後のユニフォームは靴下も含め、すごく汗臭くて泥汚れがひどいです。さらに、土曜日に使ったユニフォームを日曜日の朝に着て行かなければならないため、乾燥機付きの洗濯機が必要です。うちは野球部に入って3カ月で高性能の乾燥機付き洗濯機を購入しました。
洗濯機だけではなく、泥汚れは絶対に下洗いが必要です。泥の部分を専用の石鹸で洗わなくてはなりません。洗濯については息子分だけではなく、パパ分も同じなので量が多いです。
◇メールのやり取り
たくさん来る野球部のメールに日ごろから返信しなくてはなりません。毎月の当番の入れる日の連絡やスケジュール連絡、平日練習の参加かどうかや様々なお知らせなど、細かい部分ですが、抜けてしまうと大変なので、気を付けて見ています。
見えることより見えないこともたくさんある
こう書いてしまう「少年野球はなんて、やることが多いんだ!」と思うでしょう。実際にやることはとても多いですし、お弁当や洗濯なども負担も多いです。
でも、実際の負担とは別にそれ以上のものを実はたくさんもらっています。これは実は目に見えない部分なので、よくよく考えないと見えなくなってしまう部分です。
実は私は野球部に入部した最初の6カ月がとても辛くて、やめたいと思いました。子供は関係なく、私が少年野球が嫌だなと感じました。
それは目に見える負担というものに自分自身がとらわれていたのかもしれません。また、会社でフル勤務をしていたので、時間的な余裕がなく、会社でトラブルがあってストレスを抱えたまま土日の野球の慣れない当番に駆り出され、とにかく時間がなく、自分に余裕もなかったからかもしれません。
それでも今は野球を続けています。
次回、少年野球の記事では、少年野球におけるデメリットとメリット、目に見えない部分について掘り下げていきたいと思います。